2025/9/11
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試験に向けて〈精神編〉 |
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『あしたのために』2025年 第16号 ──試験に向けて〈精神編〉── 【2007年10月号より】 滝中学に合格することは難しいという人がいる。果たしてそうだろうか?
別に世界一・日本一・愛知一・犬山一になれと言っている訳ではない。滝に受験しに来た同級生の中で、3人に1人の存在となればいいだけの話だ。その3人に1人に食い込むのが難しいって?じゃあもし滝に合格できなかったら、衣食住すべて失われて無一文で路頭に迷わなければならなくなるとしたらどうだろう?それでも合格できないという人はかなり少ないでしょうね。要は気持ち一つで変われるということ。
とはいえ、そんな無一文になる状況など現実的にありえないので、筆記試験不敗神話を誇る私が、今回から2回に渡って試験必勝法を伝授しよう。
私は、今からちょうど5年前のこの時期、漢字検定準1級の勉強を始めた。そのさらに1年程前、2級も受けたのだが、内容は高校生で習う漢字までだったので大して勉強もせずに合格できた。しかし準1級は見たこともない漢字や熟語のオンパレード。面倒くさがり屋の私が、なぜそんなものに挑戦したのかというと、当時6年生だった子が2級に挑戦したいと言い出したので、負ける訳にはいかないと思ったからだ。
私の場合、学生時分から結果が出る試験は順位・点数・ライバルとの勝敗を常に気にしていた。そうしないと、勉強そのものに身が入らないからだ。その闘争心に久々に火がついてしまったのだ。
さあそこで、勉強を始めるにあたって最初にどうしたか。“絶対合格宣言”を出したのである。まずはF先生にその旨を伝える。返ってきた言葉は「そういう自信満々の奴は嫌いだな~。」続いて当時の6年生の塾生全員にも伝える。返ってきた言葉は「じゃあもし合格できなかったら、どうするの~。」定番である。返した言葉は「そんなことありえないから、考えなくていい。」
その時、試験まで5週間。読みはともかく、書き取りの正答率は2~3割、四字熟語に至っては壊滅的状況。そんな中で出した“絶対合格宣言”にどんな意図があったかというと、そうすることによって絶対に逃げ出せない状況を作り出し、自らを追い込んだ訳だ。もしこれで失敗したら、ただの大ホラ吹き野郎で笑い者にされる。そんなのは嫌だ。だから精一杯努力できる。みんなも第一志望校の“絶対合格宣言”を出してみてはどうだろうか。ただしこれはプライドのない人間がやっても、あまり意味はないだろうが・・・。そしてこの宣言をためらうようでは、まだ本気とは言えないのでは。
次回は、実践編。お楽しみに。 この辺りの考え方は、今でもほとんど変わっていません。
私が「学歴」を重んじる理由は、二つあります。
また合格基準が同じくらいの偏差値の場合、私は私立大学よりも国公立大学合格者を重んじます。その理由は、多科目の受験をクリアして、苦手教科から逃げなかった証となるからです。 もちろん、進学先は将来進むべき進路を見据えて選ぶものですから、一概に偏差値や校名だけで判断するものではありません。ただ、例えば「東大」に受かる自信のある人は、普通「東大」に行くでしょうからね(笑) 私自身は名古屋大学(文学部)出身ですが、これまで当塾に通ってくださった塾生または保護者の方の中には、東大・京大・国公立医学部出身の方もおられ、素直に尊崇の念を抱いております。 |
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